正社員と派遣社員の違いはよく聞く話ですが、理系の仕事においても待遇にはいくつかの違いがあります。まず給与についてがあげられ、正社員は通常年俸制であるため年収を基準に支給されます。一方、派遣社員は時給制であることが一般的であり、勤務時間に応じて支払われます。そのため正社員と同等の収入を得るためには、派遣社員はより多くの労働時間を確保する必要がある場合があります。
また、福利厚生についても異なります。通常の社員は企業が用意する保険や退職金、各種手当などの福利厚生を受けることができますが、派遣社員は基本的には元企業に加入している社会保険しか受けられません。このため、長期的な雇用を希望する場合には、なんとかして正社員として採用されることが望ましいと言えます。さらに、キャリアアップについても違いがあります。
そこの社員は会社内での昇進や異動、または社内教育制度を通じて専門性の向上や理系のキャリアアップを図ることができます。一方、出向している社員は、理系の仕事に関するスキルアップはもちろん可能ですが本来の業務内容に留まる場合が多く、キャリアアップにつながるような仕事を受けることは難しい場合があります。さらに残業でも異なります。所属社員は企業の業務に必要とされる限度内であれば、残業をすることができます。
しかし出向社員は、出向先企業の就業規則に従い、残業時間が制限される場合が多いのです。これは、法律によって派遣社員の就業時間や休憩時間が定められているため仕方のない部分になります。
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